以前、埼玉県の長瀞(ながとろ)を訪れたことを思い出しています。秩父鉄道の長瀞駅に、休日限定の蒸気機関車が到着しました。かなり昔に本かなにかで、「蒸気機関車は人間に一番近い機械である」と書かれていたことを思い出しました。石炭を食べ、水を飲み、排泄物(石炭の灰)を出し、荒い息を吐いて全力で働き、声(汽笛)を上げる。その声は、時に人々を元気づけ、また郷愁をいざない、時に咽び泣く。
明治から昭和の前半まで、日本の繁栄を支えてきたSLは、当時を生きた日本人には忘れられない存在だと思います。先祖から受け継いだ自分の体の遺伝子たちが、懐かしがって共に手を振っているようです。
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