妻に誘われ、久しぶりに映画を観ました。

前回のブログで、私が椎間板ヘルニアを患ったことを申し上げましたが、筋肉が弱るので、痛くても多少は歩いたほうがいいと医者から言われておりました。

新海誠監督の「すずめの戸締まり」。公開直後から大ヒットのようです。期待以上の、心揺さぶられる映画でした。

かなり中身の濃い映画でしたので、私が受け止められたのはほんの一部だと思いますが、ネタバレにならない程度に(?)、自分主観で印象に残ったことを順不同で書かせて頂きます。

〇死者の世界、時間空間を超えた世界は、扉一枚むこう。見えないけど、意外と近いのかも。

〇今は廃墟となった場所で、かつてそこに過ごしていた人々の思いに心を寄せる。忘れ去られた人々を思い出してあげることで、時間を超えて心がつながる。思い出してもらった人々は、きっとうれしいですよね。

〇高校生のヒロインは12年前、母親を失って悲しみにくれる幼少期の自分に、「扉のむこう」で出会います。そして慰め、元気づけようとします。心の闇に光を照らす。一番最後のヒロインの言葉。「大切なものは、すでに自分の中にあった(という意味の)。」

〇映画に登場する要石(かなめいし)。先日鹿島神宮の参拝記を書かせて頂きましたが、鹿島神宮、香取神宮にも、それぞれ要石があり、国土を鎮めておられるとのことです。私には、この映画がかなり現実味を帯びて感じてしまいました。

〇地震を発生させる巨大なミミズ。なんでミミズなの?と思っていましたら、熱さましの漢方薬に地竜(じりゅう)というお薬があり、原料は乾燥させたミミズでした。その名前から、ミミズは大地の竜?そして、もしかすると地底には、ミミズの親分のような巨大な龍神さんがおられて、地球の汚染などによって苦しむ時などに大あばれするのかも?と想像してしまいました。

〇草太さんの祈りの言葉は、地球を穢し続けている人間、大地を我が物としている人間たちに代わって謝罪する言葉のように感じました。地球の怒り(=天災)をなだめ、鎮める。このような特殊な能力、役目を持つ家系は密かに存在し、脈々と続いているのかもしれません。そして松坂桃李さん、樹木希林さん出演の映画「ツナグ」を思い出しました。ここでも真の霊力を持つ家系が登場し、それは代々の秘密とされています。

一人でも多くの人に、この映画を観て頂けたらと思いました。

本日もご覧頂きまして、ありがとうございます。